照明部
○一般照明
「ウチ、照明やってます!」というと、一般の方々からは電気工事屋さんや電器屋さんとかと間違われることも結構あります。
ここで言う照明というのは、主にイベントや式典などで様々な舞台用照明器具を用いてステージの演出を行うというものです。
近年派手な演出と言う点では下の方でも紹介しているムービングライトなどが特に注目されてきてはいますが、それでもやはり依然として演出を根底から支える重要なパートだと言うことには変わりはないでしょう。
○テレビ照明
テレビでの照明さんっていうと、晴れた日の屋外ロケで光を反射する大きな板のようなものを持っている人を思い浮かべる人も多いかもしれません。
時と場合によって機材を使い分け、天候・太陽の位置を考えながら器具を仕込み、撮影・音声さんたちと相談しながら一つの番組を作っていくというのは、独特の楽しみがあります。
テレビ照明は上に書いた一般照明と比べると見た目の派手さにおいては劣るかもしれませんし、作業としては細かく地道なものが遙かに多くなりますが、それもまた楽しみのひとつでもあります。
○ムービングライト
時には激しくロックバンドを、そして時には情感豊かに歌謡曲を静かに彩る。音楽やシーンに合わせてオペレータの意のままに操れるムービングライトは、やはり照明演出の花形でしょう。
しかしステージで華麗に動き回る機材達とは正反対に、それを操るオペレータの作業は地味な作業の連続です。
ほとんどの場合すべての動作は事前にプログラムしなければならず、その作業も数時間から打ち込みの量に因っては徹夜しても終わらないなどということも。
そんな地道な作業があってこそ、ステージを華麗に演出することができるというわけですね。
○オリジナル・ゴボ製作
多くのムービングライトをはじめ各種エリプソイダル・スポットライトでは、様々な形に切り抜いたタネ板を使用することによって、色々な模様を投影することが出来るようになります。このタネ板を一般にゴボと呼んでいます。
ゴボのパターン(模様)は各国・各メーカーから多種多様なものが発売されていて、一般的な使用には事足りるのですが、たとえば自社ロゴなどの特殊なものについてはオリジナル・ゴボの作成も可能です。
一般的なゴボはステンレス板を切り抜く形で製作されますが、耐熱ガラスを使用したグラスゴボも製作できます。
こちらは製作コストは割高になりますが、ステンレス製では表現できない精密且つ色彩豊かなパターンや、写真を元にしたフォトグラフィック・パターンなどが作成可能になります。