ステージ・トラス

○仮設ステージ

昔はイベントというと、たいてい野外にステージを組んでやっていたものですが、近年では県内でも設備の整ったホールが沢山出来てきていることもあり、そういった屋外の現場は年々減ってきてはいます。
そのせいもあって最近のステージ製作部の主な仕事は、下に挙げる2種類の業務が多くなってきました。
当社のステージは脚部に足場材とジャッキベースを用いるため、聖地・不整地を問わず任意の高さで施工出来ます。
仕上がりのステージ高は、およそ70(cm)からになります。上限は原則ありませんが、現実的に必要となる高さ(2メートル程度)まで問題無く作成可能です。
また地面が整地・水平であるなどの制約はありますが、箱足などを用いて70センチ以下のステージを作ることも可能です。

○トラスシステム

力学的にもっとも頑強とされる形が三角形であるというのは、皆さんもよくご存じかと思います。そしてその頑丈な三角形を組み合わせて構成しているこれら柱状のものをトラスと呼んでいます。
当社では単体でステージのセットに利用したり、展示会などで照明器具やスピーカーを吊り下げたり、屋外仮設ステージの上部に屋根を作るといった様々な用途に使用しています。
当社のトラスはすべてアルミ製のため軽く、また2002年10月より導入した KITO製 リバーシブル型チェーンブロックにより、従来より大規模なシステム構築が容易になりました。
もう少し詳しく> 

○イントレ

イントレって、一般にはあまり聞き慣れない言葉かもしれませんね。

語源は映画「イントレランス」(監督:D・W・グリフィス 1916年/アメリカ)からきていて、この映画を撮影する時に照明器具などを設置する目的で多用されたため、映画・テレビ・舞台の業界ではこう呼ばれるようになったという説があります。

本来は鉄製でかなりの重量があるものが主流なのですが、最近ではアルミ製の軽量なものも製品化されており、当社では主にこちらを使用しています。

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このアルミイントレの場合原則4段(高さ約6メートル)までと設営の際には少々制限がありますが、その反面軽量なため作業性がUPしてるのはもちろんのこと、上記のトラスシステムと併せて設営したときに全体の色調を統一出来るという点でも大きなメリットがあります。

○ジョーゼット

ジョーゼットは正しくはジョーゼット・クレープと言い、フランスの婦人服商・ジョーゼット婦人(Mdm.Georgette del plante)からその名が付けられたと言われています。

シワになりにくくドレープやギャザーなどが美しく表現できることから主に女性用のドレスに多用される生地ですが、その特性を生かして舞台美術の分野でもよく使用されます。

舞台上に於いてのジョーゼットは、それ単体のデザインによる演出に加えて照明効果を付加することによって、より多彩な空間演出が可能となります。

左の写真では4本の柱状ジョーゼットと一列の文字幕状ジョーゼットを使用した場合の施工例です。
(注:当然ではありますが、風や雨などの影響を受けやすい為屋外での使用はお勧めはできません)

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